さて前回はアプガースコアの新しい覚え方について解説しました。
アプガースコアとは出生直後の新生児の状態を点数化した判定方法です。 特に5分後の値は分娩における胎児低酸素血症と脳性麻痺との関連性が指摘されています。 語呂合わせなどいろいろな覚え方がありますが、 […]
今回は、実際の点数のつけ方について説明していきます。
アプガースコアは、
1)皮膚色
2)運動
3)感覚
4)心拍数
5)呼吸数
の5項目を0点から2点で評価していきます。
アプガースコアと検索すると評価する5項目×点数(0点から2点)の15マスの図を見たことはないですか?
しかし、この図を暗記することはもうやめてください。
大切なのは0点と2点です。
0点は死です。
①皮膚は真っ青
②動きもしない
③反応もない
④心拍数も0
⑤呼吸もしていない状態
です。
それに対して2点は元気です。
①皮膚は全身真っ赤
②しっかりと動く
③動いて反応する
④心拍数は100回以上
⑤安定した呼吸をしている状態
です。
0点は死、2点は元気。
これだけ覚えてください。
ちなみ1点はというと、
0点と2点ではなければ1点です。
評価したい項目で、ちょっと元気ないなと思ったら1点です。
例えば、感覚の項目について見てみましょう。
よく教科書には1点は顔をしかめると書いてありますが、すぐ忘れてしまいます。
ですので、
刺激をしてもちょっと動きは弱いなと思ったら1点です。
それでいいんです。
ちなみに実際に計算するときは各評価項目をマイナス換算すると覚えやすいと思います。
だって、ほとんどの子供のアプガースコアは7点から10点の間です。
0点や1点の項目の方が少ないです。
ですので例えば、
評価する際に、皮膚色マイナス1、運動マイナス1の合計マイナス2でアプガースコアは10点満点からマイナス2をして8点という具合です。
以上です。